私のブラック物語

後で振り返ってみれば、あそこが分岐点だったな!という瞬間が金融ブラックに限らず、人生では幾度かある。その時はここが人生の分かれ道だとは思っていないことがほとんどだろう。私もあそこで軽い判断をしなければ、その後の毎日借入先を探す生活を送らずに済んだのだろう。しかし、実際はブラックへの第一歩を踏み出してしまい、その後は二歩、三歩と突き進んでしまったのだ。

ブラック第一歩

ブラックへの第一歩

その後も、週に2〜3回金借先輩との飲み歩きは続いていた。そんなある日、いつものように先輩が飲みに行きたいなぁって言ってきた時、もう金ないっすよ、今週月火水って3連続じゃないっすかって返答したら、お前いつも金ないって言うけど、どこかに引き出せる枠あるんじゃないの?クレジットカードのキャッシング枠とかな...

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酒とバラの日々

それからは、平和で楽しい日々が続いた。仕事が終わると、まずゲーセンに寄ってから居酒屋というコースが多かった。ゲーセンでは、音楽ゲーム(?)が金借先輩のお気に入りだった。画面に流れ出てくる表示に合わせてパッドを叩くゲームなので、2〜3回やると軽く汗ばんで、その後のビールが旨いのだ。また、居酒屋の後にオ...

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銀行ローンカードとサラ金カード

以前から利用していた銀行のカードローンは、銀行口座のキャッシュカードで自分の預金を引き出そうとした際に残高不足なら自動的に借り入れになるシステムだったので、モビットのカードは借入専用の初めてのカードだ。そんなカードを持ったことで社会人として一歩成長したような気になった。大きな勘違いなのだが、この時は...

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借入額 VS 返済額

それからも日々の生活パターンは変わらず、借金は少しずつ少しずつ増えていって、ついには10万円を超えた。今から思えば10万円なんて大した金額ではないのだけれど、数字の桁がひとつ増えた時は、当時のまだウブだった私はヤバイかもって感じていた。だからと言って、楽しい生活を終わらせようという発想はまったく沸い...

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パチスロデビュー

その日も金借先輩との「今日も一日お疲れ会」に行くことになったのだが、いつものフルコースのゲーセンではなく、パチスロに行こうと先輩が言い出した。私はパチンコは何度もやったことはあるが、スロットはやったことはなかった。でも、ゲームとしてはパチンコよりパチスロのほうが面白そうだなと前から思っていたので、先...

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神様との出会い

それからは居酒屋の前にはゲーセンではなく、スロットに行くのが通常コースになった。負けることも多いのだが、勝ったときの気持ちよさは格別だからだ。同じようにゲームで遊ぶにしても、ゲーセンよりスロットのほうがゲームに勝利した満足感だけでなく、現実世界でふところが潤うのでいい。やり始める前のワクワク感が違う...

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ミリオンゴッドで一発大逆転

夢のような休日は最高のハッピーエンド。誰かに襲われへんかという不安も感じるぐらいの勢いで家に帰って、今までとちょっと違う精神状態で、とりあえず寝た。翌朝確認したら、財布に万札が溢れるくらいの状態。たぶん、通勤電車の中でもにやけていたと思う。すぐに金借先輩に昨日の出来事を報告した。先輩は話を聞いただけ...

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廃人街道を走りだす

ブラックへの坂道を急スピードで転がりだしたのはこの頃だろう。多少マイナスになっても、ミリオンゴッドで一発当てればすぐに取り戻せるのだから大丈夫!頭の中は完全にそのモードになっていた。そして、手持ちのお金がなくなれば借りればいいんだ!とも考えていた。しかしそんなに世の中は甘くなく、気がつけば給料の何か...

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突然、希望の光が消えた

ある日、いつものように金借先輩とパチスロ屋に行くと、な、な、なんと!ミリオンゴッドが入れ替えられていた。パチスロ屋はここだけではない!と、その日は別の店に行けばまだ100万の神様がいらしたので問題なかったのだが、その後数日のうちに名古屋中のパチスロ店からミリオンゴッドが消えてしまったのだ。ギャンブル...

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さよなら先輩

ある日突然、ある金融会社から我々が勤めている会社に給料差押えの依頼が来た。私ではなく金借先輩にだ。会社の経理とその業者との話し合いで、金借先輩の毎月の給料の20%を会社から直接その業者に支払うことになった。先輩としては、手取り額が20%減るわけだ。借金しているのはその業者だけではなかったので、相当キ...

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