蜜月の終わり

2.蜜月の終わり

それから数年は以前と同じように借金とは無縁の生活を送っていた。
結婚して、同時に子供もできた。
満ち足りてはいなかったけれど、なんとか暮らしていけていた。
漠然とした将来の不安はありながら、気づかないふりをして日々過ごしていた。
(今から思えば、平和だったのかな?)

 

ところがいきなり転機は訪れた。名古屋に転勤になったのだ。
ちょうど子供が小学校に上がるときだった。

 

幼稚園で母子ともに仲良しグループができていて、
みんな一緒に同じ小学校に行くことに子供もワクワクしているのが、
夜と週末しかいない私にもしっかり伝わっていた。

 

ところが転勤、つまり引越し!
嫁は大反対した。その気持ちは充分わかる。
でもサラリーマンはそうもいかない。
転勤命令を受け入れないことは、転勤ではなく転職するしかないのだ。
30過ぎての転職は厳しい。今より収入が増えることはほとんど望めない。

 

前からよくしてくれていた上司にその事情を話すと、
「俺たちは吸収された側なんだから、わがままなんて言えんだろ!」
とその時は怒りながらも、後日本社に掛け合ってくれていた。

 

私が勤めていた小さな会社は経営が悪化して、その3〜4倍の規模の会社に吸収されたのだ。
吸収された側の会社の人間の意見はほとんど聞き入れられなかったのだが、
上司の尽力もあり、本社はある程度私の事情を汲んでくれた。

 

そして私は、単身赴任となった。

 

 

⇒3.単身赴任の苦しい生活

 

 

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