初めての借金

1.初めての借金

初めての借金

最初はバブルの頃だった。
当時勤めていた古い小さな会社も、給料支払が手渡しから銀行振り込みに変わることになり、
その給料受取口座として全社員に会社が三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)の新しい銀行口座を作ってくれた。
その口座には自動的にカードローンがついていたのだが、そのことについてはまったく知らされていなかった。

 

その口座の三和銀行の支店は、会社から一番近い銀行で、牛丼の吉野家の隣でもあり、昼休みに立ち寄るのに便利なのでその口座をメインに使うようになった。

 

そして1年か、何ヶ月かくらい過ぎたある日、手持ちのお金が少なくなったのでお金を引き出そうとしたのだが、残高がいくらあるかはっきり覚えていなかった。
1万円しかなかったかな?2万円残ってたかな?って感じで、残高照会しようかと考えたが、それより2万円引き出してみて、残高不足だったら、やり直せばいいわ、と考えて2万円で操作してみたら、普通に出てきたので、2万円残ってたんだなとそのまま特に何も気にしなかった。

 

ところが数日後、自宅に三和銀行から【カードローンのご利用ありがとうございました】という手紙とカードロ−ン通帳が届いた。

 

当時はバブル絶頂期で、世間では借入したほうが得な風潮があったが、働き出したばかりの若造の自分にはバブルのそんな風潮などまったく関係がなく、【お金を借りる】という行為をすごく怖いもののように感じていたので、大変なことをしてしまった!と焦って翌日の昼休みにすぐに銀行に行った。「カードローンなど利用した覚えがないのにこんなものが家に届いた。一体どういうことだ」とクレームっぽく迫ったら、自分が先日2万円引き出した時の残高を超えた分はカードローンから引き出したことになっていること、そして翌月の決まった日に元の口座から自動引き落としで返済されること、引き落とし日前でもカードローン通帳に入金すれば返済になることなど、カードローンの仕組みを丁寧に教えてもらった。

 

一通りカードローンの内容が理解できると安心した。
実際にしばらくはこのカードローンを利用することはなかったが、いざという時に使えるなと思うようになり、借金についてのそれまでの怖さはなくなったというか、借金に対する免疫ができたのがこの時だった。

 

 

⇒2.蜜月の終わり

 

 

⇒トップページ(消費者金融紹介)