ブラック前夜

消費者金融で借金をしたら即ブラックなのではない。何度も何度も借りても、ドカンと借りても、必ずしもブラックになるわけではない。金融業者側から見て「こいつ返せそうにないな」と判断されてしまって初めてブラックなのだ。ここでは借金なんてしたことがない普通のサラリーマンだった私が、Mr.ブラックと呼ばれるようになるとは想像もできず、お金を借りはじめたきっかけをお話しします。

ブラック前夜

初めての借金

最初はバブルの頃だった。当時勤めていた古い小さな会社も、給料支払が手渡しから銀行振り込みに変わることになり、その給料受取口座として全社員に会社が三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)の新しい銀行口座を作ってくれた。その口座には自動的にカードローンがついていたのだが、そのことについてはまったく知らされていな...

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蜜月の終わり

それから数年は以前と同じように借金とは無縁の生活を送っていた。結婚して、同時に子供もできた。満ち足りてはいなかったけれど、なんとか暮らしていけていた。漠然とした将来の不安はありながら、気づかないふりをして日々過ごしていた。(今から思えば、平和だったのかな?)ところがいきなり転機は訪れた。名古屋に転勤...

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単身赴任の苦しい生活

単身赴任は二重生活なので、金銭的に苦しくなる。給料に単身赴任の手当がつくようになったのだが、それ以上に出費が増える。まず、食費が倍近くかかる。たとえば、それまでワンパックの豚肉を家族3人で食べていたのが、居場所が違うため、3人が同じように食べるにはそれぞれの場所で1パックずつ、合計2パック買わないと...

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借金の有効利用

単身赴任先での住まいは快適だった。風呂やトイレなどの設備もいいし、一人では広すぎるくらいゆったりしていた。場所的にも会社まで歩いて行ける距離だし、コンビニはすぐ隣だし、とても便利だった。ただし、名古屋市内中心部のど真ん中ということもあり、家賃が高かったのだ。当時の自分には、快適さよりも金銭的な負担が...

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魅力的な先輩との出会い

そうこうしているうちに単身赴任先の職場で、5つ年上の先輩と仲良くなった。その金借泰造【かねかりたいぞう(仮名)】先輩はお酒を飲むのが大好きで、よくしゃべる楽しい人だった。少々強引なところはあるけれど、一瞬で場の雰囲気を明るくできる才能があった。お客さんからクレームの電話がかかってきたら、誰も出たくは...

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先輩の裏の顔

それ以来、金借先輩とは毎週必ず飲みに行くようになり、それがだんだんと週2、週3と回数が増えてきた。(引越し効果で安い居酒屋くらいは行けるようになっていた)基本割り勘なのだが、回数が増えるにつれて先輩が奢ってくれることが多くなった。誘われた時に「今日金ないっすよ」って断っても、『俺が奢るから』って強引...

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先輩直伝の極上借金術

金借先輩の借金に関する知識を聞くと、目から何枚もの鱗が飛んでいった。いくつか紹介しておこう。自分のお金を使うよりサラ金で借りるほうがお得その日、先輩が入っていった電話BOXのような消費者金融ATMなどでは、夜間でも休日でも引き出し(借入)の手数料がかからないので、翌日に全額入金(返済)すれば、1日分...

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先輩が借金した原因

その偉大なる金借先輩自身の現状なのだが、結構な額の借金を抱えていた。確かな数字は覚えていないが、その時は年収と借入額を教えてもらって、桁外れとまではいかないが、サラリーマンの借入額としてはビックリするような額だった。総量規制がかかる前の時代の話なので、年収の1/3は余裕で超えていたと思う。先輩の借金...

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完璧な返済計画

当時の金借先輩の借入残高は、先輩自身の計算によると全然問題ないレベルだった。毎月の給料が○○円で、そのうち奥さんに△△円渡して、自分の小遣いが□□円。そのうち××円を毎月返済していくと、◆◆年後には完済できる。。。。。という自信満々のトークを聞いていると、ああ全然大丈夫なんだなと納得していた。金借先...

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